「ヒンデンブルグオーメンが点灯した!」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
世界同時株安となった2020年のコロナショック。
その直前に暴落を暗示したインジケーターが「ヒンデンブルグオーメン」です。
ヒンデンブルグオーメンとは?
アメリカの物理数学者ジム・ミーカにより考案されたテクニカル指標です。
1937年5月6日に墜落事故を起こしたヒンデンブルク号にちなんで名付けられました。
「オーメン」は「前兆」という意味がありますので、嫌なことが起こる前兆といったところでしょうか。
アメリカ市場の暴落の可能性が高まったことを示す指標ですが、アメリカが暴落すると日本にも影響がありますので日本株の投資家にも関係があるといえます。
点灯する(サインが出る)条件
次の4条件を満たすとヒンデンブルグオーメンが点灯します。
条件1:ニューヨーク証券取引所(NYSE)での高値更新銘柄と安値更新銘柄の数が共にその日の値上がり・値下がり銘柄合計数の2.2%以上
条件2:NYSE総合指数の値が50営業日前を上回っている
条件3:短期的な騰勢を示すマクラレンオシレーターの値がマイナス
条件4:高値更新銘柄数が安値更新銘柄数の2倍を超えない
ヒンデンブルグオーメンは基本的に上昇局面で点灯します。
条件を理解するのは難しいですが、ヒンデンブルグオーメンが点灯したかどうか確認するのは簡単です。
ヒンデンブルグオーメンはどこで確認できるのか
2022年12月でサービス終了となりました。
ヒンデンブルグオーメン はカイカ証券(旧eワラント証券)で確認ができます。
Twitterでも毎日投稿してくれています。
おはようございます。本日のトレードインディケーターが更新され、ヒンデンブルグオーメンが点灯しました。https://t.co/ZGw3c8s7OG
— カイカ証券 (@ewarrant_sec) January 16, 2022
「本日のトレードインディケーター」の「ヒンデンブルグオーメン」が「点灯中」になっていたら要警戒です。
サインが出ていない時は「無点灯」になります。
このインジケーターは毎日更新されています。
点灯するとどうなるのか?
- 1度ヒンデンブルグオーメンが点灯すると1ヵ月ほどが下落警戒期間になる
- 点灯後、5%以上の下げが発生する確率は77%
- パニック売り(5%~15%の下落)の確率は41%
- 市場暴落(15%~20%の下落)の確率は24%
このように言われています。
過去の点灯は当たってた?
ヒンデンブルグオーメンは、「1987年以来、約25%の確率で当たっている」と言われています。
25%の確率が高いと思うか低いと思うかは人によると思います。
別記事で近年のヒンデンブルグオーメンの点灯で実際にアメリカ市場は下がったのか、そのとき日本への影響があったのかを調べましたので参考にしてください。