トレンドラインとは
トレンドラインはトレンドが成立している場所に引くラインです。
トレンドが成立しているはずなので、斜めのラインになります。
トレンドラインを引く目的
なんのためにトレンドラインを引くのか、目的を確認しておきます。
- チャートが向かう方向の確認:トレンドが継続しているのか、終わりが近づいているのかを見極めるため
- エントリーの目安に使う:トレンドライン付近で反発するようならエントリーするため
たくさんの人が意識するからトレンドラインが機能する
なぜ正しいトレンドラインを引く必要があるのかというと。
たくさんのトレーダーが同じ位置にトレンドラインを引き、そのラインを使いトレードすることで初めて機能するからです。
つまり誰も引かないような場所にラインを引いても、期待している役割を果たす可能性が低くなります。
上昇トレンド・下降トレンドの定義
正しいトレンドラインを引くためにはトレンドの定義を覚えておく必要があります。
上昇トレンドの定義

高値と安値が切り上がっていること。
下降トレンドの定義

高値と安値が切り下がっていること。
正しいトレンドラインを引く方法
上昇トレンドのトレンドラインを引く

前回の安値(安値1)よりも切り上がった安値(安値2)を見つける。そしてその安値と安値の間にある高値を価格が上抜けたら、安値1と安値2を結んだトレンドラインを引く。
下降トレンドのトレンドラインを引く

前回の高値(高値1)よりも切り下げた高値(高値2)を見つける。そしてその高値と高値の間にある安値を価格が下抜けたら、高値1と高値2を結んだトレンドラインを引く。
よくある間違ったトレンドラインの引き方
実際のチャートに線を引こうと思うと、たくさんの高値と安値があり、どんな繋ぎ方をしてもそれっぽくなります。
ですが、利益を出すにはちゃんとしたラインを引くことが重要です。
やりがちな間違ったトレンドラインの引き方

下値は切り上げているものの、高値は切り下がっています。上昇トレンドと下降トレンドの条件を満たしていないので、このピンクのラインは正しいトレンドラインではありません。
このラインを引くこと自体が間違っているわけではありません。安値が切り上がった時点で仮のトレンドラインとして引く人もいますし、その後高値が切り下げたなら三角保ち合いになる可能性もあるので、その下の線として機能するかもしれません。
ですが、このピンクのラインをトレンドラインとして認識したまま実際のトレードをすると失敗してしまうことがあります。
具体的にどのような失敗をするか自分の経験を元にご紹介します。
失敗例:間違った目線を持ってしまう
間違ったトレンドラインを引くと環境認識を間違えてしまうことがあります。

上昇のトレンドラインの上にいるので、上がるだろうという目線でチャートを見てしまいがちです。
でも実際はトレンドは崩れていて上昇の勢いが弱まっているサインだったということがあります。

失敗例:エントリーして損失を出してしまう
トレンドラインまでローソク足が来ると、そこで反発するかもしれないと考えますよね。
トレーダーによってはそのライン上に指値で注文しておく人もいます。そういう人が多ければ、そこに注文が集中するので反発します。

ですが、そもそも上昇トレンドの定義を満たしていない場所にラインを引いてしまうと、他のトレーダーたちはそこを反発する場所として意識していません。
そのため思惑通りの動きになる可能性は低く…

買った直後から大きな含み損を抱えることも。。
